◆I (24.7×28.6cm 303p Hard-Cover　カラー)

独自のスタイルを持つ建築家としてミッドセンチュリー期にイタリアで活躍し、今でも熱心なファンを持つカルロ・スカルパ。でも、その類まれな才能を最初に開花させたのがガラスの世界であったことは、それほど知られていません。

こちらは1999年イタリア・ミラノのSkila社より出版されたカルロ・スカルパのガラスの作品集。著者のMarino Barovier自身、ムラーノ島の伝統的なガラス製造一家に生まれた人物です。彼はカルロ・スカルパをはじめ、今やムラーノガラスを語る上で欠かせないデザイナーらを最初に世界的に知らしめた立役者でもあります。

そのためか、1926-31年までのカッペリン社で手がけた141作品、1932-42年までヴェニーニ工房でチーフデザイナーを務めた間に発表された286作品を収録、また工房や展示会風景の写真、デザイン画も差し込まれるなど、資料としても充実した内容となっています。カルロ・スカルパの原点を知る1冊としても興味深い作品集です。
シールドされた状態のデッドストック。※そのため、表紙は写真のようには汚れていません。
プロダクト 作品集 180408 180422 181004