乳白色をした1950年代のスティグ・リンドベリによるスタジオピースです。作陶は、若くしてろくろの才能を高く評価されたSVEN WEJSFELT(スヴェン・ヴァイスフェルト)。リンドベリのデザイン・スケッチをもとにして、美しいシェイプを生み出しています。特筆すべきは、リンドベリのデザインのポイントだったネック下部をぐるっと囲む淡いブルーの”飛びかんな”と、その間を下に向かって流れるようなグレイの釉薬の表現を見事に実現したことです。デザイナーと作陶者の素晴らしいコラボレーションです。手に包み込むと、石器特有のしっとりとした肌触りが感じられます。

口元のエッジに、茶色い点が見られますが、焼成時に出たものと思われます。
マットな肌にはところどころ微かに鉛筆ですったような跡が見られますが、釉薬の特性によるもの。
どれも風合いを損なうものではありません。他、クラックなどは見られず、非常に状態の良いもの。