Berndt Friberg / Gustavsberg / Vase / Brown

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しばらくぶりに入荷したフリーベリの作品を見て、あらためてその美しさにアジア、それも南宋の陶磁器の影響を感じました。
僕の理解ですが、唐の時代にあった白磁や青磁にとどまらず、さまざまな釉薬を使いはじめ、「用の美」として汎用性のある焼き物が生まれたのが宋の時代だったと思います。そこで特筆すべきは、柔らかでオーガニックな形です。しかしフリーベリ凄いところは、そんなシノワズリの影響を独自の釉薬と轆轤さばきで昇華し、彼自身のスタイルを確立したところです。

こちらは手のひらにホッコリ収まるサイズの、あえて「壺」と呼んでみたい作品。柔らかなフォルムを持つアジア的フォルムが、フリーベリの手により、さらにそのオリジナリティを増しているかのよう。なにより、密やかに立ち上がった口縁部の美しさは格別です。
表面には光の角度によって見える(鉛筆跡のような)スレ線が見られるものですが(画像ではそれらを強調して撮影しています)、他にはダメージなどもなく、トータルには状態良好な1957年のヴィンテージ作品です。

Size
W79×H62mm

From
Sweden