ヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルトのガラス作品の中で、彼のスタイルを端的に表すのがこのハート・ベース(Herzvasen)かもしれません。
こちらは今回ご紹介するVLG社製のベースの中で、いちばん小さなサイズ、手のひらに収まる大きさです。同じシェイプながら、大きさによって与える印象が変わるのは、その完成された美しさがなせる技なのです。
コンディションとしては3箇所の浅い傷がみられます。ひとつは2枚目の写真にある上部、横に3つ連続した部分。もうひとつは最後の写真にある斜め4mmほどの擦れ傷と1mmほど点のようなもので、いずれもご確認いただくため暗い背景で強調していますが、通常の視点ではあまり気にならないかと思います。