宋代のシノワズリの影響を独自の釉薬と轆轤さばきで昇華し、自身のスタイルを確立したことで、21世紀になった現在も世界中のコレクターを夢中にさせるスウェーデンの陶芸家バーント・フリーベリの作品には、息を呑むような独特な美しさがあります。
こちらは1960年代に、それまでのマットで微細な窯変を持つ釉薬ではなく、光沢を持ったアニエラ釉薬を用いたもの。完璧なフォルムに、鮮やかなブルーの濃淡が乱舞する様は、いつまでも見ていたいほど美しい。口や高台周りの釉薬処理も見事な逸品です。
ダメージもなく、状態良好なヴィンテージ・コンディションです。



アニエラ釉 Aniara