タピオ・ヴィルカラが1960年代にデザインし、Hackman(ハックマン)から発売されていたキッチンアクセサリーのひとつ、パン切りナイフです。
ステンレススチールとプラスティック樹脂を用いてデザインされたキッチンツールは、先端部分に1箇所穴が開けられていて(フックに掛けれられるようにデザインされたのだと思われます)、その様子はまるで生き物のよう。鳥や魚を連想させる、とてもユニークなアイテムです。
1970年代で製作終了しており、今回入荷したものはそのヴィンテージ。
薄くシャープなステンレスの形状と対比的にグリップは肉厚で握りやすさ抜群 (ナイフ使いの所作が充分に考慮された形状です)。それに加えて、異素材を連動させながらグラフィカルにまとめた、彼のデザイン・センスには感嘆するばかり。
ステンレス部分にはある程度の小傷やスレ跡などが見られます。パン切りナイフの刃先が摩耗しているため、道具としての用途を満たすものではありませんが、タピオ・ヴィルカラのデザインアイテムとして、コレクタブルな逸品です。


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