ガラスにほどこされたグリッド状のパターンは、ウィーンのヨセフ・ホフマンへのオマージュなのでしょうか。カイ・フランクがセセッション派やバウハウスなど、モダニズムの先達への関心を窺わせる作品です。
具象ではなく幾何学的な表現は、ガラス作品では珍しい果敢な試みだったと思います。

シリーズ "Ruuturitari" の制作年は1966-67年、1967-73年。
その中でもこのアイスボックスは、画像が掲載された資料もほぼありません。とても希少なヴィンテージアイテムです。
カイ・フランクのアイスボックスといえば、Ice bucket #5373が代表的ですが、今回初入荷したこちらのアイスボックスにも、#5373と同じステンレスのハンドルが採用されています。
優雅な直線美を堪能いただける逸品。コンディションも良好です。


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