Jacques Blin/MUG_

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フランス陶器が持つ特徴のひとつに、絵付けを「装飾」というより、ひとつの「表現」としてとらえていることが挙げられます。ゴーギャンやルノワール、マチス、そして極めつけはピカソなど画家が陶器に絵を描いたことが思い起こされます。
世界中の各地では古くから、実用に寄り添う一種の模様としての絵付けはつくられてきました。いわば「用の美」です。それに対して、陶器を立体的なキャンバスと見立て、自身の自由な表現を生活の中に配置するスタイルで、「美の用=アート」としてフランスに旋風を巻き起こしたのが陶芸家 Jacques Blin (ジャック・ブラン)です。
ジャック・ブランは航空エンジニアから陶芸家へと変身した、ちょっと変わった経歴の持ち主。1954年にパリに工房を開き、その後またたく間に作品を発表し高い評価を得ます。転機となったのは画家Jean Rustin(ジャン・ルスタン)との出会い。このアヴァンギャルで比喩的なアーティストとの生涯に渡る交流から、ジャック・ブランの特異な作品が生まれたといわれています。

今回ご紹介するのは、取っ手付きのピッチャーと、それに付随するマグカップ。いずれもエッチングによる「可愛く、奇っ怪な絵」がフィーチャーされたジャック・ブランの代表作です。
これらのマグカップは、ピッチャーと同様に上下がテーパードした(いわゆるラッパのような)かたち。彫刻的な魅力があります。

描かれた動物(ダチョウの可能性が高い、)は一体何であるのか?真実はわからないところがミステリアスで面白い。
作家自身は、そんな人々の「?」をよそに、気持ちよさそうに線を走らせています。
裏面に"J Blin"のサインあり
釉薬ポップはありますが、割れや欠けがない、とても良いコンディションです。



Size
外径約68×W103×H158mm

From
France