1972年にタピオ・ヴィルカラが発表した"Omena(Apple)"は、リンゴを半分にカットしたモチーフ。なるほど納得です。よく見ると、タネの部分がまん丸ではなくちゃんとタネ型になっているのが、ポイントです。
同時期には同じモチーフでもっと大きなペンダントトップも作られていました。

タピオ・ヴィルカラは他にいろいろジュエリーをデザインしていますが、それらに共通するのは「動き」かもしれません。いくつかのパーツを組み合わせた構成で、着用者が動いた時にかすかに金属同士のパーツが触れ合い音が鳴る、シャーマニズムの祈りにも似た揺らぎがあるのかも。

ボリュームがあるようで、実はとても軽やかなピアス。フックが留められるようなデザインで、着用時の安心感があります。

こちらは1918年に設立された、フィンランドを代表する貴金属製品メーカー「Kultakeskus」にて発売されました。ピアスのポストとモチーフの間のライン上にメーカーのライオンのロゴと、シルバーの純度を表す[925]、デザイナーの[TW]のマークが押されて箱とカードがついています。