元々は彫刻家だったアントニオ・ヴィタリ(1909–2008) の玩具には、北欧のクラフトに通じるモダンなデザインを感じます。バウハウスのマックス・ビルは1952年に自著のなかでヴィタリの才能を高く評価しています。手仕事とプロダクトという一見相反するイデアを、自身のスタイルで実験するというバウハウスの理念を二人は共有していたのです。
シンプルで洗練された形は玩具であると同時にオブジェクトなのです。

こちらは ドイツ語で"Gelenkzug"、「連結列車」というところでしょうか。汽車がトンネルを楽しそうに潜り抜けています。1970年代の作品になります。
とても良いヴィンテージコンディションです。