KYLLIKKI SALMENHAARA/Goblet/White

Price120,000/税込132,000

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20世紀半ばのフィンランド、熟練した技法と表現が評価された女性陶芸家、KYLLIKKI SALMENHAARA (チュリキ・サルメンハラ 1915-1981)の作品を紹介します。

チュリキは31歳の時、デンマークのSAXBO窯を設立したNathalie Krebsのもとで職業訓練を受けました。おそらくその際にSAXOBO窯を通じ中国・南宋陶磁器の世界に触れ、影響を受けたと思われます。
その後はアラビア社のアートデパートメントに所属(1950年〜1961年)、セラミックアーティストとしてさらに熱心に素材と向き合いながら実験を繰り返します。はやくも1951年にはミラノトリエンナーレでの受賞と評価を得ますが、さらなる技術を磨きつづけ、類まれなオリジナルスタイルを獲得した彼女の姿勢と作品には、ルーシー・リーにも通じる世界を感じます。

残念なことに事故により、作陶が難しくなった後半生は教鞭を執ることにシフトしました、その為に彼女の作品は1950年代〜1970年代後半に限られており、入手自体が非常に難しい作品でもあります。

はじめて紹介するこれは1950年代の作品。女性ならではのやわらかさと、芯の強さが見られるゴブレットです。
ストーンウェアの地肌には細かい石の凹凸があります。釉薬や素材をすべて自らが調合し、薄い釉薬をかけて高温で焼きあげることで素材同士の混ざり合う様子や、ニュアンスの美しさを表現することを追求した彼女の典型的な作品です。

内側の縁(口)のところに素地が見えるほどに釉薬の薄い箇所があるなど、特徴と特性のあるもので、足元には存在感のあるリム(7mm幅)があります。
底の中央に亀裂(ダメージではない)
ほか、すり傷もほぼ見られず、非常に状態良好

スタンプ "KS 669"
H11.8cm 上部Φ9.8cm
ARABIA KYLLIKKI SALMENHAARA Goblet チュリキ サルメンハラ クリッキ サルメンハーラ 160501