スウェーデンの製鉄業は古く、12世紀にさかのぼります。農具や武器をはじめ、さまざまな生活用具をつくってきたブラックスミスたちの伝統は今も息づいています。今回持ち帰った燭台は、Ystadというメタル・メーカーで活躍したデザイナーGunnar Anderによる、モダニズム草創期の作品。装飾性を抑制しながら、柔らかな曲線やまっすぐな直線を活かしたかたちに、思わず手が伸びてしまいました。モダニズムとは、ある日突然あらわれたムーヴメントではなく、その土地に特有の歴史を回復することから生まれたにちがいありません。

持ち帰った燭台の中で、一番大きく大胆なアイテム。
黒塗装されたメタルは独自の方程式で6つの方向に腕を伸ばしています。
1960年代のデザインで、ちょっとクラシカルな真鍮製のデコレーションも黒いボディと相性抜群です。モダニズムの前のアールデコやアールヌーボーをシンプルに回復した彼のセンスが光っています。

ベースにはやや部分的なキズがあり、全体的に小さなスレ、小キズは見られますが、経年相応なヴィンテージコンディションです。

幅45x高さ41.2cm/ベース幅19.5cm
88,000円をプライスダウン！
Candelabras Gunnar Ander Ystad Metall sewden Vintage 160808 20201