カイ・フランクの藤巻きのヴィンテージ・ピッチャー。1955年から1968年にかけて生産されたものです。
下部分をふっくらと丸く形どるというこのフォルムは、カイ・フランクのドローイングでもよく目にする、彼の好んだ形のひとつかもしれません。ストレートなバージョンやくびれたバージョンが有名ですが、このバージョンは珍しいと同時に、彼のデザインセンスを最も良く表したものだと思います。

こちらは彼の作品集や様々な書籍でも紹介されているミュージアム・ピース。微妙にガラスに藤紐が首に巻き付けられた風合いには、北欧の良質なイメージが凝縮しています。ボディのふくらみが正円に近いタイプで、古い年代のものになります。

籐巻きの一部がややゆるめになってきていますが酷くはないレベル。なによりもトータルなコンディションは非常に良好です。
高さ約23cm
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