アルヴァ・アアルトが1946-1947年にデザインした"Chair 612"は、ユニークなフレーム構造をしています。前方斜め上から見て美しい「Yレッグ」。そして側面から見ると緩やかな曲線を描く脚の個性が際立って見えるという凝ったデザインでマニアライクな作品。
実際に座ると、やや余裕のある椅子幅がとても快適。ウェイビングテープのホールドも、いいのです。
Artek社製。はっきりとした製作年は不明ですが、プラスビスが使われているので70年代ではないかと思います。背中のレザーの編み込みには若干の端捲れと使用感・スレがありますが、構造的なダメージは見られません。座面のコンディションは比較的良いもの。
ウッドのフレームには前方向かって左脚の「Y」部分に小さな亀裂があります。画像で状態をご覧ください、その他は経年相応の使用感と小キズがありますが、トータルには良いヴィンテージコンデションです。
W495×D510×H803/SH440mm
Alvar Aalto Chair No.69 190412