1970年代に入ると、リュエラン夫妻の作品における「自然な変形」は、その完成度が加速してゆきます。同じモデルでも、ひとつとして同じフォルムがないのです。この"d'Orgues "というシリーズ、英語だと”organ”、勝手に親近感を感じざるを得ません。それはさておき、しなやかに伸びる植物を思わせるこのベースは、少し禁欲的な雰囲気さえ漂っているように感じます。
マットな質感の釉薬はさらりと手触りも良くコンディション良好です。
裏面にサインあり。


200321