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1950年代から60年代を中心に、フランスで活躍した夫婦の陶芸作家、Danielle et Jacques Ruelland (ダニ・リュエラン[1933-]とジャック・リュエラン[1926-2008])の1960年代の作品。
非対称のフォルムは、多くの自然からインスピレーションされた夫妻の緻密な共同作業から生み出されたものです。
このテーブルウェアとして作られた"スパイス・ポット"は彼等がこだわり抜いたフォルム。イチジクを彷彿させるふっくらとした仕上がりで、オリジナリティあふれる瑞々しさは、オブジェとしても唯一無二。蓋をかぶせる際には、柔らかくも乾いた素地がカポッと合わさる優しい音と、指に伝わる陶土の質感がリアルです。
入手困難な作品になりつつあるリュエラン作品、これは高さはほぼ20センチ弱で4サイズの中で、一番ビッグなもの。蓋に修復跡が見られますが、リュエランらしいかたちを愛でるに良い逸品です。
コンディションを考慮した価格設定と、画像による状態確認で納得ができたならば、お得感すらあるものではないでしょうか?
器(ボディ)は、オリジナルのコンディションです。表面に2ヶ所のど小さな丸い凹み(打ち傷)は見られますが、トータルには良好なヴィンテージと判断します。
内部に5センチほどのラインが目に入りますが、これは製作時にできたファクトリフォルツで、ダメージではありません。表面釉薬はややトーンの低い濃い色調をしています。そしてなにより、リュエラン特有の艶やかさがあります。裏面にも経年相応の小キズは見られますが、いずれもひどいものではありません。裏面には"Ruelland" サインが確認できます。
修復に関してですが、蓋の内部に1か所浅い打ち跡があり、じっと目を凝らすと表面に貫入かと見紛うほどのうっすらと斜めに走るヘアラインクラックを見つけることが出来ます。これがリペア跡。つまみ部分の中央にもリペアがありますが、写真にも捉え難いレベルです。触ると修復跡の少しマットな手触りがあります。いずれの状態も、画像にありますのでご確認ください。
作品集
"LES RUELLAND,CERAMISTES"にも紹介されている作品です。
Size
104×105×H181mm
From
France
Jacques Dani Ruelland "Danielle et Jacques Ruelland" ジャック・リュエラン ダニ リュエラン スパイスポット