Gustave Reynaud / "Le Murier" Cup&Saucer_Red

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第二次世界大戦後、一時は活気を失っていた南フランスの小さな焼き物の村ヴァロリスで1955年に"Le Murier"という窯を開き作陶をしたギュスタヴ・レノー(Gustave Reynaud [1915-1972])は、50年代のフランスセラミック事情を網羅する書籍『La Ceramique francaise des annees 50』の中でも紹介されている、当時の代表的作家のひとりです。
グレイッシュなファイエンス焼きは、日本の古唐津や琉球にも通じる素朴で勢いのある絵柄が非常に魅力的。
"Le Murier"窯は、デコレーションに素朴なモチーフを選び、画家のアンリ・マチスを彷彿させるような赤色"cupreous red"とコバルトブルー、イエローといった釉薬色を使ったことで知られています。

こちらのカップ&ソーサーは赤色をメインとした花とニワトリのデコレーション。ギュスタヴ・レノーの持ち味である「脱力感」が感じられます。1960年代頃の作品です。

柔らかい陶土を使うファイアンス焼きのため、経年のためにどうしても一部に小さなクラックや、貫入が見られることがありますが、こちらは全体的に良いヴィンテージ・コンディション。プレート上辺にある4mmほど、また底面に4mmと3mmほどのチップを写真でご確認ください。散見できる線状のラインは製作上のもので、クラックではありません。窯の名前に由来するLe Murier=マルベリー(桑)を象った大胆な裏面サインがユニークです。



Size
カップ外径 82×W95×H67mm / ソーサー Φ190mm

From
France


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