デンマークのデザイナー カイ・ボイスン(1886-1958)は、銀細工師（シルバースミス）としてキャリアをスタートさせ、銀食器などをおもにデザインしていましたが、1930年代初頭から木工品の製作をスタートしました。彼にもたらされたインスピレーションに基づき多くの作品を残したと、資料にはありますが、多くは現存しておらず、ヴィンテージ市場ではあまり見かける事がありません。

たしか2000年を過ぎた頃から復刻生産がスタートしたサル、ゾウ、ゾウ、ウサギといった愛らしいウッドオブジェが彼の代表的作品として人々に親しまれています。
その多くは子供のために作られたものがおもですが、そんな彼がこんなスマートなウッド・アイテムもデザインしていた事に注目です。
"Silent butler"=静かなる執事 とでも訳しましょうか、ユニークな愛称を持ったこのアイテムは、ササっと机上の屑を掃けるブラシ&塵取りです。

細かなディテールは、さすが、カイ・ボイスン印！ふたつの道具の"円周"がぴったりと合わさり、塵取りの上でブラシがくるりと、気持ち良いほど滑らかに回ります。
カイ・ボイスンの確かな設計と、熟練した職人の高度な技とが合わさりできた作品です。
裏面にはカイ・ボイスン工房の焼印あり。
チーク材
トータルに状態良いヴィンテージ。