フランスで活躍したデザイナー、マシュー・マテゴが1950年代初期にデザインした作品。
"perforateｄ metal"と呼ばれる無数の穴が開いたメタルの板を、まるで折り紙のように自在に曲げてつくられた数々の作品はフランスの50年代を象徴するウィットに溢れています。

彼のデザインしたボトルホルダーは複数あり、これもそのひとつ。間仕切りのようなホルダーが施された持ち手が4本取付けられたバージョンなど、幾つか異なるタイプも作られていたようです。その中でもこちらはワイン入れなどの用途に限らず、プラントなど自由さが魅力ではないでしょうか。

クロスと丸が交互に配されたクラシカルな印象のパンチングメタルは、マテゴのキャリアの中でも初期の作品に使用されたもので、モダンデザインへ向かう過渡期の資料性に優れたアイテムと言って過言ではありません。U字型の脚がファニーでユニーク。

持ち手の1か所に窪んだ箇所が見られますが、その表面にはコーティングが施されており、製作過程で出来たものか、ダメージかの判別がつきにくいもの。また、全体的には経年相応の使用感が見られ、所々錆や変色、また凹みなどの変形なども見られます。いずれも画像にてご確認下さい。
ほか、４脚のうち1箇所に約2mmの浮きがあり、がたつきがあります。状態を考慮した価格です。



ボトルホルダー 黒 Mathieu Mategot Artimetal