Carlo Scarpa / Kentucky Chair

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ミッドセンチュリー期のイタリアで、独創的な建築や内装改装の分野で活躍したカルロ・スカルパが、1970年代にデザインした椅子" Kentucky Chair "。イタリアならではの職人的技工に、新たな解釈を発揮した彼ならでの歴史的スタイルが詰まるプロダクトとして、マニアを唸らせる一脚ではないでしょうか。

ナチュラルレザーとウッドフレームが、ハンモック構造のように効果した座り心地のハイバック・チェアは、側面から見ると後ろに引っ張られたように傾斜する設計がなされています。
少々驚きますが、これがオリジナルのフォルム。スカルパらしい素材の扱いに長けた”静かなヒネリ”が効いたレアなアイテムです。

座ると、肉厚なレザーが独特な乾いたきしみ音を立てて身体を包みます。画像でご覧いただける通り、レザーシートには使用感とシミ、シート前面と左右側面の圧がかかる部分に亀裂が見られますが、2枚重ねの上の革だけなので構造的には問題ありません。
後脚のてっぺんには、丸い寄木(象嵌?)加工が施されており、日本びいきだったスカルパの気配を感じます。ちなみにスカルパは仙台を訪問中に、事故でなくなっています。彼にとってのモダニズムとは、西欧にとどまらない「世界=リージョン(地域)」だったことを思います。


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Size
W475×D473×H1035/SH445mm

From
Italy

カルロ・スカルパ ケンタッキーチェア 椅子

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