Price150,000円/税込165,000円
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リトグラフは1798年にドイツで発明された版画手法。平らな石灰岩に直接絵を描き、油と水の化学反応を利用し、とても複雑な工程を経て得られる画期的な工法だったのです。とは言っても、まるで秘術めいていて、素人にはさっぱり要領を得ないのですが、まるでオリジナル、もしくはそれ以上のリアルで繊細なテクスチャーの表現を可能にしたのです。1930年代になると、リトグラフの技術は後述するMOURLOTの工房によって革新され、ゴッホやムンク、ピカソ、レジェ、マチスなど先鋭的な画家たちを魅了しました。単なる複製ではない、独特の存在感を放つもうひとつの「作品」が誕生したのです。
こちらは1963年、ル・コルビュジエの「タピストリー」と題した展覧会のために製作されたオリジナルポスター。赤と黒の色彩が鮮烈な作品は、建築家コルビュジエが本来志向した画家としての「なまな欲求」もしくは「エロス」が感じられます。それは”モダニズムの巨匠”というレッテルに隠れた彼の奥深い世界を垣間見ることかもしれません。
制作はリトグラフの先駆的工房MOURLOT。コルビュジエが全幅の信頼を寄せ、生涯に15点製作したポスターのうちの1点。絵の具が浮き上がり、裏面に透けて見える様子に、リトグラフならではの質感が感じられます。
希少なデッドストック。とても良いコンディションで、工房による保証書が添付されています。ポスターのみの販売になります。
ポスター