Jeanne & Norbert Pierlot / Pitcher

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パリから2時間、森と牧場に囲まれた美しい田園の中にある町Ratilly。その外れにある11世紀に建てられた味わいのある小さな城に、Jeanne & Norbert Pierlotが移り住んだのは1950年のこと。陶芸家の二人は、近くで採れる陶土を使い、城に据えつけた窯で陶器の製作を始めたといいます。そして二人は陶芸家を目指す人や子供たちの為の焼き物のワークショップやアート、音楽などのイヴェントを開き、地元の人や移り住んだ人々と交流を深めてゆきました。そんな場所ですもの、素晴らしい陶芸家たちもやってきました。
例えば、1953年にはあのジョルジュ・ジューヴがやってきます。彼らは、この城で一緒に展覧会をやったりと交友を深めます。確かに、彼らにはシンプルで日常的な陶器に独自の個性を与える作家という共通点が見出せます。そして1963年には日本から濱田庄司がバーナード・リーチと一緒に滞在し、この土地の土を使い、作品を作ったとというから驚きです。きっと「民芸」の話で持ちきりだったことでしょう。そんなJeanne & Norbertが創作した作品には、フランスの伝統のエスプリと日本の民芸が交感したかのような美しさが感じられます。
こちらは、ヨーロッパに古くから伝わる、いかにも民衆的な味わいを備えた水差しです。ふっくらとしたボディからキュッと締まった口へと穏やかに形成されたとても美しいフォルムです。特筆するべきなのは、取っ手とボディの見事な連なり。しっくりと手に馴染み、おかげで注ぎやすいのです。伝統を継承する中で成しうる細やかな配慮が見て取れます。
側面下部に彼らのトレードマークであるフクロウの印があります。
とても良いヴィンテージコンディションです。


Size
本体Φ91/W116(ハンドル含む)×H233mm

From
France