アルヴァ・アアルトのスツール"No.60"のヴィンテージが久しぶりに入荷しました。
1933年に発表されて90年近く経つ現在でも、そのミニマルなデザインで世界中で愛され続けるパーマネント・アイテムですが、なかでも今回は1960年代のヴィンテージ。しかも、当時の風合いを残したオリジナルのヴァイナル・レザーを使用したヴァージョンとなっています。経年で飴色になった脚に、ポップでありつつもディープな赤、茶色、ネイビーのカラーリングは、ル・コルビュジエやシャルロット・ペリアン、そしてチャールズ・イームズを思い起こします。その「簡素でありつつ、あったかいデザイン」はモダニズムにおけるひとつの到達点だったのでしょうか。
今回入荷した３脚には、いづれも愛着を持って使われてきた時間を感じることができます。

こちらは、深いネイビーがヴァイナルレザーと相まって、ヴィンテージならではの絶妙な表情を生んでいる一脚です。
シート部分に擦れや細かな傷痕、側面に一箇所7mmほどのヴァイナル表面素材の剥離（写真９枚目）があるものの、年代を考慮すると、とても良いコンディションだと思われます。
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