パンチングメタルを使った造形アーティストとして知られるマシュー・マテゴですが、この植木鉢カヴァーのようにワイヤーを駆使した作品でも素晴らしい仕事をしています。おそらく50年代のA.カルダーやH.ベルトイア、イームズ夫妻などにも通じる「隙間」の発見だったのではないでしょうか。視界を遮ることもなく、風通しが良い素材は、空間に流れや動きを生み出します。つまり「自由」な感性なのです。
あらかじめ波型に加工した各ワイアーを、まるでレース編みのようにひとつずつ溶接し、優美な曲線に形成するにはなかなかの技術が必要だったはず。でも仕上がりはあくまで軽快でエレガント。マテゴさんのマジックです。
こちらは1950年代に製作され植木鉢カヴァーなので、水分のために腐食したものがほとんどですが、今回は比較的ダメージが少ないものになります。サイズ感は一番下のイメージ画像でご覧ください。状態良好な希少なヴィンテージです。


200321 Mathieu Mategot Planter プランター 鉢 Planter Atelier Matégot