1930年に女性陶芸家Nathalie Krebsと、Gunnar Nylundにより創設された、インディな窯であるSAXBOは、焼き物のフォルムと釉薬に実験的試みを施し"Saxbo style"を確立しデンマークの陶器芸術を世界に知らしめました。N.Y.のMOMAやメトロポリタン・ミュージアムをはじめ、北欧の各国立美術館に所蔵される希少なSAXBO窯の作品を紹介します。

これらの作品は、Nathalie Krebsのこだわり続けたセミマットな釉薬、生地とかたちのすべてが、彼女の納得いくものになったとき、SAXBOの作品として発表されたのだと言われています。南宋時代の器からの影響も感じる設計は、他の追随を許さぬ静かな力量が感じ取れます。

1968年の閉窯の際に、すべての製作レシピは処分され、以後は限られたオリジナルでのみ堪能できる肌質や色味が格別です。
口縁にリペアと思しき変形箇所がありますが、それ以外のコンディションは悪く無いもの。
表面のスレ跡(灰色)は、経年相応のレベル。
N.Y.のMOMAやメトロポリタン・ミュージアムをはじめ、北欧の各国立美術館に所蔵される希少なSAXBO窯の作品です。



ナサリー・クレブス グナー・ニールンド サクスボー製陶所