フランスのデザイナー、マシュー・マテゴは、"パンチングメタル(穴あき板金)"と金管の組み合わせをプロダクトデザインに落とし込んだパイオニア。
その彼が1954年にデザインした、高さの異なる3本脚のテーブルが組み合わさったユニークな"カンガルーテーブル”。ハリー・ベルトイアと並び、金属で彫刻的造形でモダニズムを表現した作家ですが、マテゴにはフランスならではのヒューモアとエスプリが感じられます。
ふたつを合わせた時、テーブルの隙間から落ちる影が三日月形に見えるロマンティックさが魅力です。当時、正円バージョンとこの楕円のバージョンが作られましたが、いずれもオリジナルを目にすることはほとんどありません。
こちらは2011年にデンマークの家具メーカーGUBIがオリジナルに忠実に復刻したもの。その際には4組のカラーバリエーションが用意されましたが、現在は全て廃盤となっています。
特にこの黄色と黒の組み合わせには、ミッドセンチュリー期のフランス香りが漂っています。

黒のテーブルの表面のうっすら白っぽく見える箇所がございます。写真4ー5枚目でご確認ください。脚などに擦れて塗装が一部剥がれた箇所も見られます(画像4、9枚目)。
使用感は若干見られますが、どれも風合いを損なうものではありません。

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