ネイティブ・アメリカンのホピ族・ズニ族間で信仰されているカチナと呼ばれる聖霊たち。
こちらは、美しいディテールで描かれることが多い、ホピ族のお気に入りのカチナです。
「Hu」と呼ばれる種類のこのカチナは、先にご紹介した「クロウ・マザー」の子でもあります。
トラディショナルなスタイルは、ふさふさのキツネの首巻きをしたり、顔と体を黒く塗られ、両手にはユッカの葉を束ねた鞭を持っているもの。儀式では母である「クロウ・マザー」と揃って現れ、鞭で子供を叩く役割を担います。ちょっと威圧的なイメージがありますが、日本だと獅子舞やナマハゲのような(？)役割でしょうか。
こちらはカラフルで明るい印象ですが、恐ろしいほどギザギザに尖った歯は間違いなく"Whipper"!

頭の羽はほぼなくなっていますが、鮮やかな色彩は綺麗に残っているもの。
コンディション良好なヴィンテージです。
底面にスタンプ有り