"フィンランド・デザイン界の巨匠"タピオ・ヴィルカラが1960年代半ばに発表したグラス・アート・オブジェ。イッタラの職人により型吹きされたガラスベース。フィンランドに点在する静謐な湖が、次第に日没へ向かう色彩の変化を思わせる美しい作品です。
製作年は1966年から1969年、水平に一文字に延びる口の形状はデザイナーの気に入りだったのか、イタリアのVENINI工房でもこれと同じフォルムの作品を製作しています。
たっぷりと広がる口を持つ特徴的なフォルム・バランスはさすがです。
ガラスの表面には所々に極小キズと、内部の"肩"周辺にうっすらと使用感が見られますが、いずれもひどくはありません。トータルには非常に状態良好。
底面にカットサイン "TAPIO WIRKKALA-3539"あり。