サラ・ホペアが1958年にデザインしたデカンタ。凛々しいオブジェのようなクリアの作品が再入荷しました。
家具デザイナーとしてキャリアをスタートさせた彼女は、その後照明デザイン、空間デザインへと活動の幅を広げ、1952年から59年までガラスメーカーのヌータヤルヴィにてガラスデザイナーとして活躍します。いわゆるフィンランドガラスデザインの黄金期と呼ばれる一時代をカイ・フランクと共に築いた人物です。カイ・フランク作品と同じ職人達が製作にあたったらしく、カイ・フランクをして「正確な図面を引く」と言わしめた彼女のデザインを正確に反映させたものではないでしょうか。

本体クリアなガラスの内部には、水垢のようなものが見られます。特に底面内部に、輪のように広がっています。角度により目につくのですが、うっすらとしたもので、全体のクリアな風合い損なってはいません。表面は綺麗な状態です。
蓋の底のエッジに1mm以下の極小チップが見られます(画像7枚目)。
トータルでコンディションは良好です。