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1886年ストラスブール出身の詩人、彫刻家、画家であるハンス・アルプ (ジャン・アルプ)は、 今も変わらず繰り返し発見されるべき表現者です。
未曾有の第一次世界大戦を経験したアルプは、戦後、ダダイズムやシュルレアリスムを経て、それまであり得なかった有機的で不定形なオリジナルのスタイルを模索します。
抽象でも具象でもない作品を、アルプ自身は「具体芸術」などと呼びました。それは「芸術は意味を持っている」という古来からのクリシェを否定し、「形は形を生んでゆく」とでもいうべき、無意識を重要視した「非合理的」とも思える実験を重ねています。
こちらはアルプ1932年の作品を、フランスのEdition des Nouvelles Imageが1950年代に出版した稀少なセリグラフ(シルクスクリーン)。アメーバのような、いまにも変容しそうな5つの具体物が配置された関係性はいつも流動的で、まるで他者の自由を表しているかのよう。まさに現代性を持った作品です。
経年を経た痕跡が多くありますが、額装した場合にはそれほど気にならないかと思います。写真を参照ください。セリグラフのみの販売になります。
Hans Arp Le Noir est couleur 191114