デザイナーの名前をそのままに、"Tapio"と冠したこれは、タピオ・ヴィルカラが1954年にデザインしたシリーズ。見た目のバランスが素晴らしく、その年のミラノ・トリエンナーレ受賞作品なのです。
当時イッタラ工房にあった技術 ‘stick blowing’ (濡れた木棒をガラスにあてて、ガラス内部に気泡を作る摩訶不思議なテクニック)を紹介するため、デザインされたもので、ステムの部分に作られた小さな空洞（気泡）がとても印象的です。そこから織りなされるクリスタル・ガラスの光りと陰影は、吸い込まれるように美しいもの。これで強いシュナップスをクィッとやるのも乙なものかも。　

1960年代頃のオリジナル・ボックスと一緒に見つけました。吹きガラスの風合いもクラフト感あるもので、状態も良好。
シリーズ中、このタイプは現在廃盤のようです。
複数客入荷、1客ずつでの販売となります(ボックスは付きません)。