こちらは旧ユーゴスラヴィアのデザイナー、ニコ・クラリ(1920-2013)の代表作である”Rex Chair”。1952年にデザインされ、現在ではMOMAやデンマークの工芸美術館で永久保存されている作品です。
ニコ・クラリはミッドセンチュリー期当時、ヨーロッパの周辺にありながらイームズやアアルトなどをはじめ、先鋭なデザイナーからの影響を通して、独自のスタイルを確立しました。中、東欧が生んだモダニズムとして人気を呼びながら、イルマリ・タピオヴァーラからのスタッフ要請を断るなど、なかなか気骨のあった人だったと想像します。
Rex Chairを一言で表現するとしたら「もっとも美しい折りたたみ椅子」でしょうか。
全体にスリットを施して軽量化を図りつつ、アーム付きなのに折りたためる機能を持たせ、ミニマルな椅子を生み出したのです。なかでもプライウッドの”しなり”が生み出す優しい座り心地に驚いてしまいます。折りたたみも実にスムーズ、このラウンジタイプは車に載せて屋外に連れ出してやりたくなってしまいます。年代は不明ですが、おそらく1980年代だと思われます。とても良いコンディションです。

※こちらのアイテムは、ヤマトのらくらく家財宅急便： Bランク　でのお届けとなります。そのため代金引換のサービスはご利用いただけませんこと、予めご了承下さい。