リズミカルな花柄模様。藍染の藍色がまだ深く残る、ヴィンテージ・テキスタイルです。
ベトナム、タイ、ラオス国境をまたいで分布する山岳民族 "モン族"が、ヘンプ麻にろうけつ染めを施したもの。表面にはろうけつ染めの模様があり、裏面はおもに無地という仕上がりです。
図案には素朴な魅力があり、不揃いで温かみのある染め上がりの様子を堪能できます。

モン族の象徴的な民族衣装でもある<プリーツスカート>をほどいて反物に戻したものではないかと思われます。5メートル88センチという長さのある反物で、それぞれの端は縫いとめられています。生地は柔らかな風合いになっており、深みのある藍色は残っているものの、端部分や、中央には、ところどころ破れた箇所が見られます。
また、生地の中央部分には、縫い糸が残っている箇所があります。