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こちらは、ベトナム北部に1009年から1226年まで存在した李朝(Nhà Lý)のスタイルを継承した希少な器です。黒釉の内と外を巧みに描き分けるという手の込んだ仕事は、庶民というより上流階級に向けたものだったと思います。内側に描かれているコウモリ。中国では古くから金運・良縁・名声・長寿・健康などを呼ぶスピリチュアルな存在とされています。ベトナムも安南と呼ばれた時代は中国の朝貢国でした。その為か、中国文化の影響が色濃く、しかし一味違った形で現れています。
外側は微妙な色彩の釉薬を掛けることで天目のような効果が、見事に表現されています。製作年は定かではありませんが、買い求めた骨董屋のおじさんによると日本の江戸時代初期とのこと。確かに、茶人が好みそうな数寄の世界が感じられます。
とても良好なコンディションです。