Kaj Franck / Nuutajarvi / Cocktail shaker #1610 / Ruby

Price80,000/税込88,000

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カイ・フランクは1911年に生まれ、1932年から現在のアアルト大学でデザインを学んでいます。1932年といえば、デッサウのバウハウスが閉校したした年です。偶然かもしれませんが、いや間違いなくバウハウスの精神がカイ・フランクに受け継がれたように思われるのです。
その一端が彼のガラス製品に見て取れます。調べてみると、カイ・フランクはヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルドがデザインしたガラス製品に多大な影響を受けたことがわかりました。でもそれだけではなく、さらに「機知に富んだデザイン」へと昇華させたに違いありません。バトンは新たに受け継がれたのです。
例えばこのカクテル・シェーカーですが、前出の渋いグリーンはヴァーゲンフェルドの色使いに似ていますが、このヴィヴィッドなルビー・カラーにはカイ・フランクならではのセンスが見て取れます。それは1950年代に進んだ生活変化へのエールだったのでしょう。戦争が終わり、普通の人々の生活にもゆとりが生まれました。金という希少な素材を混ぜることで発色するガラスの赤を使い、ちょっとしたゼイタク感を与えようとしたのかもしれません。
細かな気泡や擦れは見られますが、とてもよいヴィンテージ・コンディションです。


Size
φ95xH220mm

From
Finland