Carl Aubock / Nut Bowl

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カール・オーボック2世(1900-1957年)は、その生涯に500点以上の作品を創出した不出世のクラフツマンでした。それらはウィーン伝統のブロンズ工芸にモダニズムという息吹を吹き込んだものとして、今も語り継がれています。
2016年、ウィーンの工房を訪れ、現在工房を運営されているカール・オーボック4世に会い、いろいろな話を伺う機会がありました。その際、2世が作った古い作品を見せていただいたのですが、彼はこんなことを話してくれました。「僕は現在、祖父の作品のアーカイブ作りをしています。そのために散逸した作品を手を尽くして探している最中なんですが、時にはオークションで見つけなければなりません」。自身もデザイナーとして活躍する傍ら、祖父のなした仕事への思いを大切にする姿勢を感じました。
こちらのナッツボウルは、今まで見たことがないモデルです。無垢材から削り出された重厚なビルマ・チークに、力強い真鍮の持ち手には、オーボックならではのユニークな表現が見て取れます。

一箇所に13x4mmほどの欠けがありますが、その他は良いコンディションです。

Size
W358xD216xH110mm

From
France

wooden bowl オーボック ヴィンテージ