イタリア人ヴィットリオ・ノビリによって1955年にデザインされた椅子の名前は＜Media＞。直訳すれば「媒体」でしょうか、なんともわかりやすいというか、謎というか...。
プライウッドを使ったシンプルなフォルムはC.イームズを始め、ミッドセンチュリー期のモダニズムを象徴するもの。ひょっとすると、欧米のデザイン潮流へのイタリア的回答だったのかもしれません。
そう思ってみると、確かにこの椅子はどこかシンプルなだけではない、いわば貴族的な職人技が生かされています。モダンと古典との融合美とでも言いたくなるようなプロポーションに加えて”掛け心地の良さ”！ルネサンスの国、イタリアの歴史を感じます。
8枚目の写真にあるように、座面に10x5mm程の浅い打傷がありますが、他に目立ったダメージはありません。良いオリジナル・コンディションです。

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