矢野薫 / "RoRo・ノルマンディの天使" / 版画、額装

Price60,000/税込66,000

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こちらは、矢野薫がフランス滞在中、ノルマンディー地方を訪れた際、家々の屋根に見える風見鶏に触発された作品。
”風見鶏”といえば古来「風に向かって雄々しく立つ」という意味と、「風向き次第で態度がすぐ変わる」と揶揄される場合があります。そんな両義性を表すシンボルですが、矢野の目には「天使」として映っていたようです。なかなかシュールで意味深な見立てですよね。「天使」は勇敢なのか、用心深いのか、はたまた臆病?
絵を見てみると、鶏の周りには自然や風景の中にたくさんの小さな鳥や動物が描かれています。そこにすっくと立つ鶏は、案外、形而上学的隠喩などではなく、誰しもが望むべき「豊穣の使い」なのかもしれません。
(作家自身による手刷り作品ですので、紙面に緩やかなたわみが感じられます。)

矢野薫(Kaoru Yano)
1983年から1985年まで、20世紀に活躍した版画家のひとり スタンリー・ウィリアム・ヘイター (Stanley William Hayter / 1901-1988)が設立した”アトリエ17”で技術を学びます。
”アトリエ17”は伝説的な印刷工房。設立当初の1930年代には、銅版画家、アーティストとしても魅力の尽きなかったヘイターとの交流のためにピカソやミロ、カルダーやポロック、カルダー、ロスコ、といった前衛的なアーティストが出入りしたという空間。
幸運にもそこへ招き入れたられた矢野は、直接、版画家スタンリー・ウィリアム・ヘイター本人から「一版多色刷り=ヘイター法」その技術を学んでいます。

額装サイズ
440x364mm

From
Japan

版画 銅板