カイ・フランクのデザインとヌータヤルヴィの職人技術が結合した、後期のガラス作品。ブルーとグレイッシュなラインが涼しげな透明感を生み、底面の、波打つような渦巻き模様がとても美しい傑作です。
ある時期、カイ・フランクがムラノ島のヴェニーニ工房に滞在していた時期に出会った”Filigree(フィリグリー)”と呼ばれる、細いガラスのロッドを素地に巻き付ける手法を使ったものなのです。この手法の起源は古く、元々は中近東のイスラム社会が起源なのです。それが地中海を経てヴェネチアのムラノ島に伝わり、独自の発展をした歴史を持っています。
そんな歴史を踏まえ、1981年から1984年までの4年間、1年に1度だけ1000個を限定生産・販売したとされる作品なのです。
底面にカットサインがありませんが、万が一製品に破損が起きた場合にのみ、これらのスペアにサインを入れて納品していたと聞いています。ヌータヤルヴィの製品クオリティをクリアした確かな作品です。
状態も良好なヴィンテージ


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