Harry Moilanen(ハリー・モイラネン 1931-1991年)は、1958年にアアルト大学の芸術デザイン学部を卒業した、いわばフィンランドのモダニズムを担った第２世代のデザイナー＆建築家だったようです。
今回初めて、彼がデザインした1960年代のプレスト・ショット・グラスを見つけたました。見た瞬間てっきりカイ・フランクかと思ったのですが、セラーさんが言うには、モイラネンはヌータヤルヴィ在籍中、カイ・フランクから強く影響を受けたとのことで、納得もしたし、感心もしたわけです。実際、他のモイラネンの作品を調べてみると、カイ・フランクの”Prisma vase”にオマージュしたかのようなアート作品を多数手掛けています。
このショットグラスは、北欧に共通する"シュナップス"と呼ばれる強いスピリッツを飲む際に使われるもの。小さなハンドルを持って、”くいっ”とやるにはうってつけのクラシカルなシェイプです。
コンディション良好なヴィンテージ。