長らくデザイナー名がリサ・ヨハンソン・パッペだとされていたこの"四つ葉のクローバー”のようなスツールが、実はRauni Peippo（ラウニ・ペイッポ）という人であることがわかってきました。
実は、椅子やスツールに限らず、プロダクト・デザイナーの存在は、まだ特定できない人も多いのです。世界中には古今東西、プロダクト、つまり「作品」が「商品」として溢れていて、その場合にはサインはなく、ほぼアノニマスなのです。そんな人々の生活に関わる「モノ」の中から、「ソレ自体」の魅力を再発見したのは、やはり「モダニズム」というムーヴメント以降の新しい視点からなのです。
それはさておき、この国にサウナは付きもの、フィンランドには色々なサウナスツールがありました。有名なところでは、I.タピオヴァーラ、A.ヌルメスニエミ、G.ガートバーグなどがいましたが、今だ発掘されないデザイナーがいるかもしれません。スツールには椅子とは違った「腰掛け」とでもいうのか、道具としての自由さがある気がしませんか。
厚み3センチある無垢のパイン材を使った４本脚は、とても安定感があり、コンディション良好なヴィンテージです。

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