チェコスロバキアのBruno にあるトゥーゲンハット夫妻のための邸宅（通称トゥーゲンハット邸)のためにデザインされた椅子。おそらく1980年代と思われるKnoll社製となります。
パイプ仕様もありますが、厚さ10.1cmのステンレススティールを使用したこのヴァージョンは、アーム部分のパッドもなく、よりミース・ファン・デル・ローエらしい洗練された美意識が伝わってきます。
かなり重量があると同時に充分な強度も備えています。座面のKnollのオリジナルの黒ファブリックは、とても上質でソフト、内部はワイヤーとベルトが張られ、藁のような繊維が充填されているような感触です。
大切にされていたようで、構造に問題はなく、ステンレスにも錆はありません。
質感のコントラストが非常に美しく、細やかなディテールに身惚れます。

背面に毛羽立ちが見られますが、破れは見られません。状態を考慮した価格となっています。

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