まるでイッタラやヌータヤルヴィのヴィンテージ・グラスウェアのようなカラーリングと美しい発色。
20世紀を代表するフィンランドの女性セラミック・アーティストとしてその存在を知られるようになってきたにデザインされたテキスタイル・プロダクト"SEITA"シリーズの一枚です。

しばらく前にフィンランドで開催されていた企画展で、"SEITA"を紹介するコーナーに遭遇しました。カラフルな糸サンプルや生地見本、同系色にもかかわらず多色展開されたファブリックのコレクションが整然と並ぶ様子には、生地オタクではなくともヤラレました。ルート・ブリュックの、このデザイン・コレクションに対する情熱と姿勢を垣間みることができたラッキーな瞬間でした。

メーカーFinlayson社で1960年代に展開された生地は、一見シンプルな平織りですが、たて糸・色糸、よこ糸・晒(さらし)糸、といった細かい部分までもデザインされることによってリバーシブルでニュアンスのある生地になっています。また、レーヨン素材を混ぜることで、生地の艶感をみせたものなのだそう。

大判でほんのりとリバーシブルにデザインされた黄緑色の生地。もちろん艶やかで、やわらかなテキスタイルです。
破れ等は見当たらない、良好なヴィンテージ・コンディション。
イメージ画像では天板サイズ W約1500mmxD680mm のテーブルにカバーしています。