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フィンランドのテキスタイル・デザイナーの中でも、見逃すことができないのがドラ・ユング(1906-1980)です。彼女は”ダマスク織”という中東において古くから伝わる手法で自身のスタイルを確立しました。それは抑制されながらも、豊かである美意識なのです。
ダマスク織は、縦糸と横糸が織りなす構造の効果として、見る角度によって”違った光の反射の変化”を生み出します。光と影の繊細なパターンを連続するという「イスラム的」な手法を得て、テーブルリネンや室内装飾品をはじめ、 ダマスク織を昇華したアート作品も制作しています。
またドラ・ユングは終生にわたりグンネル・ニューマンの友であり、幾度も一緒に展覧会を開いています。二人には、クラシカルさに新しい息吹を吹き込むという、共通する理念があったのです。
ドラ・ユングのデザインには、植物をモチーフとしたものが多く見られます。写実に近いものもあるのですが、単純化されたピクトグラム的な表現が特徴的です。それらは”わかりやすさ”とは違った”抽象化”がなされているかのようです。
こちらはそんな図形が連続した、ミニマルとも言える表情をしたテーブルクロス、1960年のデザインです。鑑賞のための美しい植物ではなく、自然の中に存在する名もなき生命のような可憐さを感じることができます。
黄色味を帯びたファブリックは、希少な未使用品です。
イメージ画像では天板サイズ W約1400mmxD780mm のテーブルにカバーしています。