Dora Jung / Tampella / "Poppy"/ Pink

Price25,000/税込27,500

こちらの商品はブランドの意向によりonline shopでのカート販売を控えさせていただいております。
ご希望の方はメールまたはお電話にてお問い合わせください。
フィンランドのテキスタイル・デザイナーの中でも、見逃すことができないのがドラ・ユング(1906-1980)です。彼女は”ダマスク織”という中東において古くから伝わる手法で自身のスタイルを確立しました。それは抑制されながらも、豊かである美意識なのです。
 ダマスク織は、縦糸と横糸が織りなす構造の効果として、見る角度によって”違った光の反射の変化”を生み出します。光と影の繊細なパターンを連続するという「イスラム的」な手法を得て、テーブルリネンや室内装飾品をはじめ、 ダマスク織を昇華したアート作品も制作しています。
またドラ・ユングは終生にわたりグンネル・ニューマンの友であり、幾度も一緒に展覧会を開いています。二人には、クラシカルさに新しい息吹を吹き込むという、共通する理念があったのです。

こちらは、1970年、芥子の花をモチーフにした作品で、一見すると薔薇を描いたものと似ています。ただ、その花弁が画面いっぱいに密集する描写はより大胆でかつ緻密。よくもまあ、ここまで線やぼかしを駆使して、花芯の細部に至るまで織物で再現できたものだとと感心すると同時に、ドラ・ユングの芸術家としての意気込みを感じてしまいます。
ここからは蛇足ですが、ボードレールの『悪の華』は「芥子」を意味しているとの説があります。確かに芥子はアヘンを含意していますが、古代から芥子は痛みに対する薬として重宝されてもきたことも事実でしょう。そんな「善悪の彼岸」を象徴するように咲き誇るポピーなのかもしれませんね。
イメージ画像では天板サイズ W約1400mmxD780mm のテーブルにカバーしています。
とても良いコンディションです。


Size
約1260x 1300mm

素材
リネン100%

From
Finland

タンペッラ ドラ・ユング