フィンランドのプロダクトデザイナー、ティモ・サルパネヴァが1956年にデザインした、香りを楽しむためのタンブラー「アロマ」は、1956年から1983年まで製作されました。
その中でも最初期のバージョンは、製作法が "turned-mould blown,base cut "と作品集で記されるように、職人さんによって底面がスパッと直線にカット仕上げされています。美しいエッジの切れ味は、初期バージョンにしか見られない技です。

初期バージョンの「パープルカラー」。ティモ・サルパネヴァが採用したこの紫色は、落ち着いたトーンで、他のデザイナーのそれとは一線を画します。
細かなすれ跡・小傷、口縁内側に一箇所、指輪触ってもわからない程の極々小のダメージがあります(上から6枚目・中央、ほとんど写らないレベル)が、まず分かりません。経年の割に良いヴィンテージコンディション。