◆I (20×26cm 160p Hard-Cover)
2023年にDIC川村記念美術館で開かれた『 ジョセフ・アルバースの授業ー色と素材の実験室』 と題された展覧会は、今まであまり知られることがなかったアルバースの仕事を概観できる良い機会でした。

例えば、「色同士はお互いをどのように変化させるのか？すべての色が等しい面積を占めていたとしてもいくつもの見え方が共存するはず」という芸術論などは、まるで「多様性」という今日的問題への眼差しのようです。
そんな彼と、妻であるアンニ・アルバースの作品を同時に俯瞰できる素晴らしい本がこちらです。
二人はBAUHAUSのマイスターと生徒という関係から、愛しあい、互いを尊敬し生涯を共にすることになったアーティストでした。『Design for Lving( 暮らしのためのデザイン)』と題されたこの本には、そんな二人の作品のエッセンスが、的確にセレクトされています。
なかでも、ジョセフがデザインした珍しい家具類や、アンニのテキスタイルやヘアピンなどを使ったレディメイドなアクセサリー作品などと並んで、二人の仲睦まじい写真が見れるのが嬉しい。

図書館の除籍本なので、表紙に一部セロテープが、見開きページに図書館の貸し出しラベルが残っておりますが、中ページはとても良い状態です。
2004年 by Merrell 出版、絶版。

バウハウス vintage