こちらは、ハリー・ベルトイア(1915-1078)のKnoll社製ダイニングチェアの紹介です。

イタリア生まれのハリー・ベルトイアは、アメリに渡り1937年にクランブルック芸術アカデミーで学び、そこでウォルター・グロピウス、レイ＆チャールズ・イームズ、フローレンス・ノールらと初めて出会い彼らとの交流が始まりました。
そしてフローレンス・ノールが夫と立ち上げたKnoll社に誘われ、この「ワイヤーチェア」が誕生することになります。
その椅子は、盟友イームズのワイヤーチェアと並ぶ、まったく画期的な椅子の誕生だったのです。

ワイヤーチェアについて、ベルトイアはこのように語っています。
「これらの椅子を見ると、彫刻のように主に空気でできています。空間が椅子の中を通り抜けています」
絵画、ジュエリー、金属加工、家具、そして音の彫刻に至るまで、アーティストとして生きた人らしい言葉ですね。

ワイヤーの切れや溶接の分離などもなくしっかりした構造です。経年による部分的な傷はありますが、良いコンディションです。

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Eero Saarinen Knoll Tulip ノル社 ヴィンテージ Tulip Model #151