ジョン・オルワール・レイク(1921-2007)はヘルシンキで生まれたフィンランド系スウェーデン人の陶芸家、ガラスアーティスト、デザイナー、ビジュアルアーティストでした。
彼は、1944年からへルシンキの芸術産業アカデミーや自由絵画学校で学び、また1948 年から 1949 年までストックホルムの王立芸術アカデミーで彫刻を学び、その後は自身の陶芸工房を設立し、1953 年に＜EKENAS(エケナス)＞ ガラス工場で1976 年までデザイナーとして活動しています。
出自のせいか、レイクの表現にはフィンランドとスウェーデン両国の影響が感じられるところがあります。 森や湖と豊かな自然の中で、独特の伝統を感じさせる何かを持ち合わせているからかもしれません。

そんな、日本ではあまり知られることがなかったジョン・オルワール・レイクのアイテムをいくつか紹介します。
こちらはまるで弥生期の土師器の祖型のような、もしくは初期カイ・フランクの”Tupa”のような趣のベース。1950年代に作られた肉厚な手吹き作品です。
経年による底面のスレは見られますが、ダメージはなくとても良いコンディションです。
裏面には”Ekenas Sweden L 9 36”の刻印があります。



エケナス John Orwar Lake ジョン・オーワー・ライク