壺のような見た目の、素焼きのカップ付き水差しは、スリランカを訪れた時に見つけたものです。

このような赤みを帯びた素焼きは、彼の国の土鍋やお皿、カップなどのカトラリーから鉢や鈴、レンガなどのインテリアに至るまで様々な用途で使われる最も日常的な伝統工芸です。現地では大量に積んで売られていたりもする、いわゆる荒物的なアイテム。沢山ある中で、ギャラリーや建築家の個人宅にディスプレイされていてもしっくりとくるこの率直な佇まいの美しさに惹かれました。

良い焼き物の見分け方はコンコンと軽く叩いた時の音、眼に見える孔や亀裂などがないこと、火にかける際は土鍋のように使う前の下処理をするのが常識、などなど、生活に根付いているからこその"道具"に歩み寄るためのtipsがたくさんあるところなんて、ますます「これぞクラフト！」という気がしませんか。

多孔質のため、気化熱を生み出すことで冷たさをキープする性質があります。暑い日に、たっぷり水分補給するのにもうってつけ。さらにこのカップ部分、とても大ぶりでたっぷり入ります。

柔らかな光沢感は、滑らかにポリッシュドされているためで、そのおかげか触り心地もつるりとしています。

未使用品。